私が倉敷を離れたのは、約40年前のことです。当時、真備のあたりを走っていたのは井笠鉄道という名前でした。いつの間にか井原鉄道になっていました。
目的ははっきりしていました。ディーゼル車に乗ることです。倉敷駅から清音駅までJR伯備線(一駅)で行き、そこから井原鉄道に乗り換え、車窓と駅を写真に収めながら、真備地区の駅をいくつか見てみたい——そんな旅でした。
行き先として選んだのは、井原市立平櫛田中美術館です。正直に言うと、少し無理やりです。真備地区には、駅から歩いて行けるような「目玉」が、あまり見つからなかったからです。美術館まで行けば、一日の旅程が締まる。そう考えて、井原まで足を伸ばしました。
この記事は、美術館の詳しいレビューではありません。井原鉄道に初乗車した記録です。写真が中心です。

ちなみに、昼間は1時間に一本しか運行がないので、ちょっと注意が必要です。


倉敷駅から清音駅まで(JR伯備線で一駅)
まずは倉敷駅から、JR伯備線で清音駅まで。一駅だけですが、乗り換えのためにはこの一段が必要です。


倉敷駅のホームでは、特急やくもやウララ型電車など、いつものJRの風景が広がっていました。今日の主役はここではありません。



新型のウララ型電車で、清音駅に着くと、改札を出て、すぐに井原鉄道の世界に入ります。
看板やのりかえ口が、一気にディーゼル車の単線を予感させます。



ディーゼル車に乗る
清音駅のホームに停まっていたのが、今回の目的のディーゼル車です。初めて間近で見ると、ずっしりとした実物感がありました。でも一両編成。


運転台の方も、レトロな計器類が並ぶ光景は、鉄道好きにはたまらないはずです。さっき乗ったウララ型運転台とは大違い。

いざ、出発です。
発車後は、運転台横の車窓からの風景が主役です。高梁川を渡る時、鉄橋の迫力が印象的でした。


乗っていて意外と滑らかなのに驚きました。高架の比較的新しい路線のようです。
真備地区の駅々
井原鉄道の沿線には、倉敷市の真備地区に属する駅もいくつかあります。今回は、車両の先頭から、駅に進入する直前の眺めを写真に収めました。

駅がとても小さい。一両編成の車両なので、小さいのは当たり前ですが、運転手の乗車台と言う感じがしています。

吉備真備駅(きびのまきび)は、真備(まび)という地区名に「吉備(きび)」を付けた名前なのか、奈良時代の学者名(きびのまきび)なのかどっちだろうと思ってました。正解は、後者でした。真備が輩出した奈良時代の学者です。

備中呉妹駅も、同じく真備地区側の駅です。どの駅も、大きな観光施設が目の前にあるというより、「生活の駅」に近い印象でした。
率直に言うと、真備地区の各駅から、すぐ歩いて行けるような目玉は、あまり見つかりませんでした。だからこそ、写真では駅そのものと車窓に焦点を当てる旅になりました。それでも、乗って通過するだけで十分に楽しめます。
井原駅近くになると、社内の電光掲示板式運賃表があるのに気がつきました。ちょっとレトロですね。井原鉄道に自動改札機はありません。スイカやパスモも当然使えません。

寄り道:井原市立平櫛田中美術館
今回の目的地井原駅で降り、徒歩で美術館方面へ(徒歩約10分)。駅舎や駅前の様子も、ついでに撮影しました。



目的地だった井原市立平櫛田中美術館は、外観を一枚撮った程度です。館内の詳しい鑑賞記は、今回は割愛します。行き先を決めるための「寄り道」だった、というのが正直なところです。

帰り
帰路も、同じく井原鉄道を利用しました。車庫や社内の様子は、往路とは少し違う角度から見えます。
駅舎内にデニムショップがあったので見ていこうと。その前に念の為、改札口で時刻表を確かめると、1分後に発車。
慌てて、列車に滑り込みました。乗り遅れたら、1時間ウィンドウショッピングするところでした。

帰りに乗ったのは、井原デニムトレイン。井原駅では時間がなかったので、清音駅に着いて、ゆっくり写真に納めました。

そして倉敷駅までJRで戻り、一日の列車旅は終わりです。
まとめ
倉敷から井原鉄道に初乗車した記録でした。主目的はディーゼル車、沿線では真備地区の駅を写真に収め、行き先には無理やり平櫛田中美術館を選んだ、そんな一日です。
次に乗る方へ。昼間は1時間に1本程度なので、時刻表は必ず確認してください。清音での乗り換えを含め、倉敷からでも日帰りで回れます。
真備地区には観光スポットがいくつかあります。正直言って自動車の方が便利だと思います。
