両親は県北の出身。私が産声をあげたのは高梁市の病院でした。
私が3歳の頃、家族は倉敷に出てきました。
私が5歳の頃、両親は借金をして倉敷に家を建てました。
両親は共働きだったので、お爺ちゃんが1年ほど倉敷の家に来て、私を幼稚園へ送り迎えをしてくれていました。
新しい家から、今度通い始める幼稚園への初日の朝。まっさらなえんじ色の園服を着てお爺ちゃんと一緒に家を出ました。

その途中、知らないおばさん達が私の方を見ています。おばさんの顔を見ながら歩いていたら、
落ちた
用水路に。
その後どうなったかはもう覚えていません。
でも同じ場所で、また用水路に落ちた記憶はあります。

死亡事故が意外と多い岡山県の用水路
近くで用水路に落ちて亡くなった人の話は私は聞いたことがありません。
でもレポート記事にもなるくらい、予想以上に死亡事故が起こっているようです。

絶対行ってはいけない、六間川と三番川用水の交差地点
5歳の時に新しい家に引っ越してきて、母から言われた事、それは
「六間川と三番川用水が交わるところには、絶対行ってはいけない」
その場所は、幼稚園の方向とは逆の方向で自宅からは1km程。ほとんど田んぼばっかり。もちろん、友達の家もない。

友達と何回かは行ったことがあるが、幅4mほどの三番川が、六間川を潜ってまた出てくるような、不気味な場所でもあった。
母から聞いたことは、昔その場所で子どもがいなくなり、町内総出で提灯を持って、一晩中探したそうな。(どうなったかは知らない)
倉敷には用水路がいたるところにある
美観地区や商店街を歩いただけではわからないでしょうが、市内には至る所に用水路があります。しかも大小様々。
住宅敷地ぎりぎりのところを用水路が走っていることが多く、ほとんどはフタがない。玄関を出て、用水路を跨いで道に出るような家も珍しくないのです。
倉敷の道は狭い
子どもの頃、町内の公民館によく行きました。自宅から400m程の場所。公民館は、昔の町内の中心地の十字路の角にあります。今でも。

60歳直前に倉敷の実家に戻ってきたのですが、一番近い道で公民館に車で行くことは出来ません。道幅が狭く、軽四じゃないと通れない感じかな。
公民館前の十字路の三方向の道は用水路に接しています。もちろん、柵はありません。
私が倉敷から離れている間にできた新しい道は、片側2車線、3車線の道もあります。でもほとんどの道は片側1車線。古くからの住宅地の道は、乗用車がすれ違うのがやっとの幅しかない道がほとんどだと思います。しかも結構道幅が変わります。同じ道なのに、車がすれ違えたり、すれ違えなかったり。
地元ドライバーはどこですれ違えるかがわかっているので、ちょっと広い場所で停車して待つのが日常です。

昔田んぼだったところが、住宅地になった場所も多いですね。その分譲地の道では、子供が遊んでいるのをよく見かけます。車がすれ違えるような普通の道なのです。しかも、車はほとんど通りません。
それは、その分譲地の一角から幹線道路に出るには、細い道を通る必要があるから。子供にとっては、渋滞抜け道にならない安全な場所なんです。
大きな用水路脇の道は、反射板がついている
倉敷に戻って来て気がついたのは、脇に用水路が走っている道の数メートルおきに青色の反射板が付いていること。以前はそんなのはなかった。

同じような道に、柵があることはほとんどありません。
岡山市は、数メールおきに、反射板付きポールを立てているようです。
倉敷市は、道に反射板を埋め込んでいます。低コストで、沢山設置しているのかな。
夜に車で走る時に、青い反射板があると、安心感がありますね。
暗い道でも地元民は大丈夫?
その土地で育った感覚というのは、体に刷り込まれているようで、車を運転して初めて通る道でも何となくわかるんですよね。
ここ用水路。
単にタイヤが落ちないように、ゆっくり走るだけです。危険と思ったことはそんなにありません。
暗い道でもわかるし、豪雨で道が冠水しそうな時には、端を通ったら落ちるからゆっくり走ろうとか。
慣れとは恐ろしいもんです。
横浜と倉敷の道路の違い
倉敷に戻ってくる前は、30年程横浜市青葉区に住んでいました。そこは丘陵地なので、水田はほとんどありません。水路といえば、川か側溝のどちらか。川には柵が付いているし、側溝はちゃんと塞がれています。何気に高低差があるので、見かけるママチャリは電動アシスト付きがほとんどです。
車を運転していてすれ違う車は、
横浜だと半分が外車
倉敷だと半分が軽四
横浜ではマイカーは一家に一台で週末に乗るのがほとんど。
倉敷だと成人なら一人一台の車を持っている。しかも道が狭いから軽四が重宝する。
そんな印象ですね。
東京育ちの妻は、倉敷では運転したがらない
倉敷に戻って来てから半年ぐらいは、車を運転するときは、私が教官で妻が練習生でした。
そりゃそうだよね。東京や横浜に比べると、倉敷では道路脇は至る所で用水路と隣り合っています。しかもカードレールも柵もない。
妻が運転する時は、目的地への最短コースは通りません。自宅付近はしょうがないけど、それ以外はセンターラインがあるような道しか運転しないのです。
私は倉敷の道がどこでどの時間帯に渋滞するかを肌で知っているので、直ぐに昔の狭い道を選んで目的地への最短時間コースを運転します。国道2号線(旧バイパス)の交差点は通らずに、用水路脇を潜るのはお手のものです。
なぜか盛り上がるこの話題
おそらく倉敷の人は、普段は話題にしないのだと思いますが、私が用水路や狭い道のことを話題に出すと初対面の人でも、盛り上がります。
尋ねると、ほとんどの人は子供の頃、一度ならず二度三度、用水路に落ちてますね。
それが共通の体験であって、本当は危ない話なのに、なぜか笑い話になる。
倉敷の日常は、そういう景色でできているんでしょうね。
どげんかならんかのぉ。

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