私が大学進学で倉敷を離れたのが1982年。当時の大企業と言えば、川崎製鉄(現JFEスチール)と三菱自動車でした。約45年経った今、その2社の存在感はどうなのか?を含めて、従業員1,000人超クラスの企業を調べてみました。
従業員1,000人超クラスの企業リスト

※「1,000人超クラス」は概ね1,000人前後を含む目安。事業所単位と推計値を含みます。
注意: 従業員数は倉敷市内の事業所の従業員数。従業員数の集計年は企業毎に異なります。公表がない場合は、筆者が推計しています。人数には、企業単体/市内事業所/協力会社込み/推計が混在しています。人数は正確性ではなく、全体像を掴むための数字のためご容赦ください。(表に間違いがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。後日修正させていただきます。)
参考値
- 倉敷市人口: 470,338人。2026年2月末日時点。出典: 広報くらしき令和8年4月号(No.711)
- 倉敷市職員: 3,499人。2024年4月1日時点。出典: 倉敷市 – 職員数の公表
倉敷の大企業地図

次に、各企業の拠点をGoogleマップ上にピン打ちしました。
面で塗ることもできましたが、今回はスピード優先でピン表示です。これだけでも、倉敷の大規模雇用の分布が十分見えると思います。
製造業 / 医療 / 小売 に加えて、美観地区もマークしています。南の水島が製造業、北は医療という感じ。ニシナ百貨店のピンは本社です。ニシナはスーパーなので従業場所で言えば市内全域になると思います。
印象1) 2強はJFEと三菱自動車
数字を並べると、JFEスチールと三菱自動車の2社が突出しています。本体社員に協力会社を含めれば、2社合計で約14,000人規模になります。市外からの通勤者が一定数いると思いますが、倉敷の雇用を支える2本柱であることは間違いありません。計算上、市民の30人に1人がその2社(含協力会社)で働いていることになります。
敷地面積も半端ではありません。JFEスチールの敷地は倉敷市全体の約3%、三菱自動車水島製作所は約0.35%を占めます。数字で見ても地図で見ても、2社の存在感は圧倒的。

私自身、JFE祭りに行きますが、「会社と地域の密着度」が強く伺えます。
印象2) 病院が強い
倉敷中央病院と川崎医科大学附属病院(川崎学園グループ)は、倉敷の二大病院です。意外だったのが、その2つが雇用の上位3位と4位だったこと。
実際、周辺市町村から来る救急車を見かけることがあります。倉敷の医療拠点は、市民だけでなく、広域の命綱として機能しているのだと思います。
印象3) 水島の製造業の厚み
地図にピンを打つと、水島エリアへの集中がはっきり見えます。鉄鋼、自動車、石油、石化が近接して立地しており、単体の工場群ではなく、正にコンビナートです。水島を外して倉敷の産業は語れません。
印象4) 大原系は健在
江戸時代からの豪商大原家の流れは、いまも形を変えて残っています。クラボウ(倉敷紡績)は軸を大阪に移したので、表では圏外ですが、クラレはいまも倉敷で1,000人規模の雇用を持っています。殆どの市民は知っていることなのですが、倉敷中央病院は大原家が作った病院です。今では繊維系より医療系の方が従業員が多い!

美観地区との対比
倉敷には「観光で見える顔」と「産業を支える顔」の2つがあります。白壁の町並みは倉敷の大切な看板で、同時に水島コンビナートの高い煙突も看板の一つ。
現在では、観光、重化学工業、医療が倉敷の3本柱になっていると感じました。
まとめ
倉敷は観光都市であると同時に、巨大な雇用都市でもあります。今回のリストと地図で、まずその全体像は見えてきました。次回はテーマを絞って深掘りしたいと思っています。倉敷には大病院が他にも多いのです。
出典リンク
- JFEスチール 西日本製鉄所(倉敷地区): 会社概要
- 三菱自動車 水島製作所: 日経記事
- 倉敷中央病院: 病院の概要
- 川崎学園グループ: 法人の概要
- 三菱ケミカル 岡山事業所: 国内拠点
- 旭化成 水島製造所: 知ってますか?水島コンビナート
- ニシナ百貨店: 会社概要
- ENEOS 水島製油所: 知ってますか?水島コンビナート
- 丸五ゴム工業: 会社概要
- 倉敷化工: 会社案内
- クラレ 倉敷事業所: 知ってますか?水島コンビナート
